生後6ヶ月前後の離乳期の元気な赤ちゃんが急にぐったりして、顔色が蒼白(血の気が引く状態)になり、 粘液の混じった血液がウンチに混じってきたら、腸重積症が疑われます。 腸重積とは腸管が腸管のなかにもぐりこんでしまった状態になる病気です。もぐりこんだところは血液が流れにくくなるので、 そのままにしておくと腐ってあながあいてしまします。この病気は赤ちゃんの病気では特にこわいもので、早く見つけて的確な処置が必要です。 男の子が女の子の2倍ほどいます。
腸が重なってくると、5?10分おきぐらいの間隔で強い腹痛が起こります。そのため赤ちゃんは顔色が蒼白になり、 急に激しく泣いたかと思うとしばらくウトウトして、また泣くということを繰り返します。この泣き方は「火をつけたような」 という激しいものになります。三大症状は発作的な腹痛、嘔吐、いちごゼリー状の血便です。
赤ちゃんが周期的に激しく泣いて、吐いたり青ざめたりしていたら大至急病院へ行きましょう。 緊急を要するので夜中でも救急病院へ急いでください。血便が出たときは、血便のついたおむつを忘れずに持参してください。 ウンチがおかしい時には、現物を医師に見せると、それだけで診断がつき、早く治療できることもあります。
赤ちゃんの典型的な腸重積症は、小腸の終りの腸である回腸が大腸に入り込むために生じます。 原因としては腸に分布しているリンパ組織が腫れて大きくなり、この部分から大腸に入ってしまうと考えられています。
腸重積がおきると、腸管からかえる血液の流れが障害され、細い血管が破れて血液が腸の中に出るので、便に血液が混じります。 時間が経つにつれ、腸内容の移動が障害され、吐くようになります。
また、腸重積を起こした腸は次第に血液が流れなくなるために組織が死んでしまいます(壊死)。 このような腸の状態になる前に病気を診断し、治療を急がなければならないのです。
腸重積が疑われたら、診断と治療をかねておしりから造影剤を入れる高圧浣腸を行います。腸が入り込んで10時間以内なら、 これだけで治ってしまうことがほとんどです。
ただ、小腸まで入りこんでいたり、高圧浣腸をしても治らないときは開腹手術が必要です。高圧浣腸の場合は最低24時間、 手術の場合は1週間から10日(腸の一部を切除したときはそれ以上)の入院になります。
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